「恋愛しない若者たち」が描く若者心理と5つの理由

恋愛しない若者が増えている、本当の理由を知っていますか?

徹底した若者取材で有名な牛窪恵さんの著書「恋愛しない若者たち」では、現代の若者心理&恋愛しない理由を5つに分けて解説しています。

そこで今回は「恋愛しない若者たち」で明らかにされた、「問題点」「5つの理由」「解決策」の3つを整理して少しご紹介します。

 

1. 「恋愛しない若者たち」の問題点

結婚年別にみた、恋愛結婚・見合い結婚構成の推移

結婚年別にみた、恋愛結婚・見合い結婚構成の推移(「出生動向基本調査」より)

まずは「恋愛しない若者たち」の問題点について説明します。

本書の調査データによると、20代の若者の恋愛・交際意欲は以前と比べて確実に減少しています。にもかかわらず、若者の9割近くは「将来は結婚するつもり」と結婚に対して強い意欲を持っています。

しかし、上記グラフの「恋愛結婚・見合い結婚構成の推移」からも分かるように、現代の結婚のきっかけの9割は「恋愛結婚」です。

恋愛・交際意欲の低い若者が、結婚の最大のきっけである恋愛に積極的に取り組まないのであれば、今後さらなる未婚化・少子化の加速につながる、ということが大きな問題点なのです。

 

2. 「恋愛しない若者たち」の5つの理由

「恋愛しない若者たち」の5つの理由

2-1. 超情報社会と行き過ぎたコミュニティ嗜好

いまの若者にとって、恋愛は人生に欠かさない「必需品」でなく、あってもなくてもいい「嗜好品」、もはやSNSやネットゲームと同じ単なる趣味の一つになってしまいました。

「超情報化社会」による恋愛の趣味化と、膨大な情報開示による恋愛のときめきとチラリズムの消失が若者の心理に強い影響を与えているのが1つめの理由です。

<主な要因と若者心理>
・90年代後半以降、若者の間で恋愛の既視感が高まった
・バーチャルな恋愛に慣れた若者にとって、リアルの恋愛は精神的に「重い」
・ほかの楽しいことが恋愛を遠ざける
・バーチャルの進化やアダルトサイトの普及による、性のセルフ化&コンビニ化
・ゆとり教育による若者の同調性の後押しと、SNSの急速な普及による衆人監視化
・デートや恋愛体質の批判風潮
・コミュニティ内の身内同士では恋愛をしたがらない

2-2. 男女平等社会と男女不平等恋愛

恋愛市場における女性の早期(早熟)体験と、男女での恋愛格差の広がりが起こっていることが2つめの理由です。

さらに、若い女性の間では「歳の差恋愛・結婚」や「専業主婦」願望が高まっていることも、男女不平等恋愛に影響を与えています。

<主な要因と若者心理>
・日本だけでなく世界中の広がる「男性の草食化現象」
・仕事などでステレオタイプの男性像を求められ、社会的閉塞感を受けやすい男性
・幅広い選択肢からライフプランを選択でき、精神的にも成長しやすい女性
・女性の「歳の差恋愛トラウマ経験」による男性不信化
・男女平等時代でも、交際・恋愛に「男らしさ」を求められる若者男性の不満
・「セフレ(セックスフレンド)」「ソフレ(添い寝フレンド)」など恋愛の別腹化
・現20代女性の「結婚(専業主婦)基準」に見合う「男らしい男性」を求める恋愛観
・昭和の専業主婦時代の幻想の夢を求め、「歳の差恋愛・結婚」や「結婚のための恋愛」を求める女性心理

 

2-3. 超親ラブ現象と(親子仲良し)と性のセルフ化・嫌悪化

現20代〜30代とその親との親子仲が非常に良く、若者たちにとっては、恋愛よりも親といる方が楽しくて安心できると感じるようになりました。

しかし親子仲が非常に良くなることにより、若者たちの恋愛意欲が封じ込まれる結果へと繋がっているのが3つめの理由です。

<主な要因と若者心理>
・感覚が若くてものわかりのいい親が増えた
・デジタル機器の進化による家庭内コミュニケーションの強化
・バブル崩壊による父親の家庭回帰と、不安定な時代に頼れる「最後の砦」である親への全幅の信頼
・受験戦争や就活の協力で深まる、親子の絆
・親の愛情を受け入れようと、気を遣う若者たち
・父親の家事育児の不干渉による、母子密着
・母子密着による、若者の恋愛意識の封じこめ
・自己責任時代を生きる若者たちの不安
・リアルの恋愛に夢や理想を描けない若者たち
・「恋愛しろ」「親離れしろ」という世論は、親が必ずしも望んでいない
・運命の出会いが運ぶ大恋愛を見つけに行くより、いまここにある家族とのプチハッピーが大事

2-4. 恋愛不良債権の露呈とリスク回避

「セクハラ(セクシャルハラスメント)」「パワハラ(パワーハラスメント)」「ストーカー」「DV(ドメスティック・バイオレンス)」「デートDV」「リベンジポルノ」など、様々な恋愛リスクに現代の若者は気づいています。

自己責任時代を生きる若者たちにとって、それらのリスクを伴う恋愛を回避しようとする傾向が強くなっているのが4つめの理由です。

<主な要因と若者心理>
・デートDV(恋人からの精神的・身体的暴力)などによる恋愛被害の増加
・大人たちがつくりあげた「脱個性環境」「NOと言えない環境」
・自己責任時代のため、恋愛もリスクヘッジの対象に
・若い男性への逆セクハラの増加
・加害者と勘違いされる冤罪リスク
・「でき婚(できちゃった結婚)」「授かり婚」の恋愛リスクに身構える20代男性
・想定外の「でき婚」がもたらす「離婚」「貧困」という恋愛の不良債権のリスク
・異性との交際を「怖い」「ヤバイ」と身構え、本当の「恋愛する自由」を手にしていない若者たち

2-5. バブル崩壊と長引く不況

バブル崩壊と長引く不況によって、若者の恋愛意欲が減退し、さらに恋愛格差も広がる社会が誕生したことが5つめの理由です。

さらに経済的にも格差が広がる社会において「最底辺に行きたくない」「せめて現状維持」という、恐怖と切実な願望が恋愛・結婚を遠ざけています。

<主な要因と若者心理>
・交際相手の有無までが、雇用形態や年収に大きく左右されている
・恋人も交際経験もない「未恋男子」と、正規で高収入の男性との間に、恋愛格差や「モテ格差」が開いてしまう
・努力が報われ将来に希望を持ちやすい正規雇用者と、努力が報われず将来に絶望しやすい非正規雇用者という、「希望格差社会」への変化
・現20代の多くは不確実な物事や時間にお金をかけたがらず、その最も不確実性の高いものが「恋愛」
・ある程度お金がある人は忙しすぎて恋愛する時間がなく、お金がない人は時間があっても自信がないので恋愛できない
・稼ぐ妻を望みながら、家庭的な可愛い女性に恋する男性の矛盾
・親と同居するパラサイト男女は恋愛に向かいにくい
・「貧乏である」「早婚である」ほど離婚に向かいやすく、多くの若者はマイルドヤンキーは望まない

 

3. 「恋愛しない若者たち」への解決策

「恋愛しない若者たち」への解決策

3-1. 「恋愛」と「結婚」の矛盾への気づきと意識改革

日本は平安時代以降の1200年のうち、「恋愛と結婚は別」「心底好きになるのは、結婚したあとでいい」というのが圧倒的に長い考え方でした。

日本で自由恋愛結婚が流行したのは「大正時代〜昭和後期」までで、100年の歴史もありません。

さらに恋愛と結婚の結合には下記の矛盾点などもあり、恋愛と結婚を分離する意識改革をすべきと筆者は説明しています。

<①生理的・科学的な矛盾>
・恋愛の第1ステージでは、脳内では快楽を司るドーパミンが放出され、恋愛・セックスへと加速させる(※約3年程度で終了)
・恋愛の第2ステージでは、脳内では癒し系の物質が放出され、落ち着いた生活や子育てに向かわせる
・つまり、恋愛初期のトキメキは結局失われ、幸せな結婚生活や出産によって最終的には癒しが優先される

<②現代特有の共働きとイクメン思考>
・出産後も働く女性の増加し、共働きのパートナー関係が当たり前になる
・家事力を旦那さんに求める女性も増え、恋愛思考よりイクメン思考の男性が求められる

3-2. 「恋愛結婚」から「連帯結婚」への移行

現20代男女の多くが本当に望んでいるのは「恋愛結婚」ではなく、友達のようなパートナー関係である「連帯結婚」だと言えるでしょう。

つまり既に破綻している「恋愛結婚」の考え方に捕われるより、国も個人も「連帯結婚」へ移行すべきだと筆者は主張しています。

連帯結婚の具体例や、新しい結婚スタイルとして下記の10個を紹介しています。

①「年の差婚」:10歳前後以上、歳の離れた相手との結婚
②「グローバル婚」:外国人の異性との国際結婚
③「逆転婚&格差婚」:男性より女性の方が収入が多い相手との結婚
④「通い婚」:結婚しても「ただの友達」のような結婚スタイル
⑤「週末婚」:週末だけ妻が夫の家に通う結婚スタイル
⑥「別居婚」:お互い別の家で生活する結婚スタイル
⑦「ジモ婚&同級生婚」:地元の友達や、元同級生との結婚
⑧「移住婚&里山婚」:都会を離れて、田舎や里山で生活する結婚スタイル
⑨「同性婚&お試し婚&事実婚」:お試し感覚で、同棲してから結婚するスタイル
⑩「生むだけ婚」:夫はいらないが、子どもだけは欲しい女性のスタイル

 

若者が恋愛しない、恋愛できないのは、日本の大きな社会問題

今回ご紹介した「恋愛しない若者たち」で明らかにされた、「問題点」「5つの理由」「解決策」について、あなたはどう考えますか?

「恋愛しない若者たち」では、他にも様々な調査データや、著名人のコメントを数多く掲載しています。若者の恋愛観・結婚観を詳しく知りたい人、また若者自身が自分たちが置かれている状況を俯瞰して理解するのに非常に役立つことでしょう。

 

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