結婚とは

「結婚できない…」「結婚したい!」と考える機会はあるものの、そもそも「結婚とは何か?夫婦とは何か?」とじっくりと考える機会は多くはありません。

「結婚とは判断力の欠如」「結婚は人生の墓場」「結婚とは勘違いを一生涯し続けることだ」など、「結婚とは何か?」の名言・格言は数多くありますが、いったい何が正解なのでしょうか。

 

婚活の目的である「結婚」について深く理解し、あなたにとっての「結婚とは?夫婦とは?」の答えを明確にすることで、婚活に取り組みやすくなります。

そこで、世界での結婚についてのあり方を比較しながら、私たち日本人にとっての「結婚とは何か?夫婦とは何か?」を一緒に考えてみましょう。

 

1.日本における「結婚の意味」

はじめに、日本における結婚(婚姻)の言葉が意味することを明確にしておきます。

1-1.結婚の意味

日本において結婚とは「夫婦になる」ことです。では「夫婦」とは何かというと、「婚姻をした男性と女性」のことを意味しています。(「婚姻」については後ほど詳しく触れます)

日本の民法では「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない」と決められています。つまり日本においての結婚とは「婚姻をした男性と女性(夫婦)が、一緒に生活をして(同居)、お互いに力を合わせて(協力)、助け支えあうこと(扶助)」ということです。

1-2. 婚姻とは

「結婚」と「婚姻」は近い概念ですが、下記のように「婚姻」は「結婚」を含んだ大きな意味として使われています。

・結婚:配偶関係の締結
・婚姻:配偶関係の締結のほか配偶関係の状態をも含めた概念

入籍するときに「婚姻届」を出しますが、婚姻届とは、「私たち男女は夫婦になり、今後もこの関係を保ち続けます(婚姻)」という正式な届け出ということです。

 

2. 世界の結婚の種類

次に世界における「結婚の種類(夫婦のあり方)の種類を整理します。

2-1. 一夫一妻制(単婚制)

「一人の男性」と「一人の女性」が結婚する形態です。近代においては、ほとんどの国家が一夫一妻制(単婚制)を採用しています。

2-2. 一夫多妻制

「一人の男性」と「複数の女性」が結婚する形態です。以前は多くの社会で採用されていたが、現在でも中東のイスラム社会などの一部採用されています。イスラム教によると、戦争などで男性が戦死することが多かった時代に、残された家族の生活を守るために生まれた制度だと言われています。

2-3. 一妻多夫制

「複数の男性」と「一人の女性」が結婚する形態です。現在この制度を採用している国家はありませんが、チベットなどでは妻が複数の兄弟を夫とする慣習があるそうです。

2-4. 集団婚

「複数の女性」と「複数の男性」が結婚する形態です。かつて原始社会で行われていたと考えられていましたが、最近の研究では存在が疑問視されています。

 

3. 世界の結婚と宗教

歴史的に見ても、国際的に見ても、世界各国で「結婚と宗教」は深く結びついています。そこで世界の結婚と宗教の関わりについて説明します。

3-1. キリスト教

3-1-1. 正教会

正教会では信徒のみで行われるため、夫婦のどちらかが未信徒であれば洗礼を受けてから結婚が行われます。離婚は原則として罪であり、一般信徒であっても一定期間の措置を受けることがあります。

3-1-2. カトリック

結婚は信徒同士で行われることが原則ですが、教会によっては非信徒と信徒、または非信徒同士の結婚式を行う場合もあります。カトリック教では、離婚した配偶者が生存中に再婚する事は認められていません。

3-1-3. プロテスタント

プロテスタントはキリスト教の中で比較的柔軟な考えを持っており、離婚に対しても寛容です。

3-2. ユダヤ教

ユダヤ教では、結婚は神聖な行為と考えられており、未婚の男性では一人前と認められません。恋愛はあくまで一時的なもので結婚には結びつくものではなく、神が人間を誕生させて最初に行った神聖な行為であり、必ず結婚すべきとされています。

3-3. イスラム教

イスラム教においては結婚は「人間同士の契約」であり、キリスト教のように神に誓うことではありません。イスラム教の結婚では夫婦ともにイスラム教徒であることが必須条件で、夫婦のどちらかがイスラム教徒ではない場合は改宗する必要があります。

イスラム教では離婚を制限しておらず、離婚でも死別でも、男女ともに再婚可能です。しかし初婚時には、男性は童貞、女性は処女であることが必須で、もし違っていた場合は結婚を無効にすることができます。

イスラム法における結婚では一夫多妻制が特徴として挙げられますが、経済的な理由からも実際に複数の妻を持っている人物は少ないのが現状です。

 

4. 世界の現代の結婚

現代においても、世界中で結婚の在り方・状況は異なっています。その国の歴史・文化的な背景・制度によって、各国で異なる「夫婦の関係」が生まれ、育っているのです。

4-1. ヨーロッパ

スウェーデンでは56%の人が未婚のまま出産して生涯未婚であり、フランスでも半数以上が未婚のまま出産を行っている「婚外子」が年々増加しつつあります。結婚しなくても夫婦になるのと同等の権利になれる「事実婚」の制度が定められていて、その中で子育てを行い、一生連れ添いたいとお互いに思った場合に結婚する考えが一般的になりつつあります。

4-2. アメリカ

結婚は一般的だが2組に1組の夫婦(約50%)が離婚するという、先進国の中でも非常に高い離婚率になっています。

4-3. 中国

晩婚化が進んでおり、都市部において女性、農村部において男性が余っている状況にあると言います。これは中国人の意識として「夫婦の年齢は、夫の方が上の方が良い(男大女小)」「結婚するには家と車が必要」「女性は未婚の方が職につきやすい」という意識があることも影響しています。

 

5. 世界の結婚・同棲・未婚の比較

そして結婚・同棲・未婚という男女のカップルの結びつき方を、グラフを使いながら国際的に比較していきます。

結婚・同棲・未婚の国際比較2010年

結婚・同棲・未婚の国際比較(内閣府「少子化に関する国際意識調査(2010年)」より)

5-1. グラフ比較でわかる各国の特徴

これは日本を含む世界5カ国の男女のカップルの状態を、法律婚(結婚)と事実婚(同棲)に分けて比較したグラフです。日本や韓国では男女のカップルは、20〜40代合計でみた場合で「結婚している」割合が非常に多く、「同棲している」割合が非常に低いのが特徴です。

これに比べて、フランス・スウェーデンでは「同棲している」割合が20〜30代で非常に高いことが特徴です。ヨーロッパでは事実婚(同棲)が多く、日本のように法律婚(結婚)中心の文化とは大きく「夫婦のあり方」が異なっているのです。

5-2. ヨーロッパにおける事実婚

キリスト教国の影響が強いヨーロッパでは、日本よりも離婚することが非常に難しく、簡単には結婚しない傾向があるからと言われています。ヨーロッパ諸国ではカップルはまず同棲し、未婚のままでも出産して子どもを持つことも珍しくありません。制度的にも事実婚の関係が夫婦と同様の権利を政府から認められていることが大きいでしょう。

5-3. 日本における事実婚

日本でも少子化対策として「事実婚」の制度を新設すべきという声もありますが、既にヨーロッパ諸国に比べて「離婚しやすい婚姻制度」のために、効果は薄いとも言われています。

各国において異なる歴史・文化・制度によって、異なる「夫婦の関係」が生まれています。単純に他国の一つの制度を導入するだけでは、他国と同様に機能するとは考えにくいのです。

 

「結婚とは?夫婦とは?」=「夫婦のあるべき関係とは?」

世界各国の様々な結婚のあり方を紹介してきましたが、結婚はその国の文化・歴史に大きく影響されています。つまり、日本人にとっての「結婚とは何か?夫婦とは何か?」を考えることは、現代の日本人にとっての「夫婦のあるべき関係」を考えることと同様だと言えます。

しかし「夫婦のあるべき関係」が世界各国で異なるように、日本人ひとりひとりが考える「夫婦のあるべき関係」もそれぞれ異なっています。「結婚とは何か?夫婦とは何か?」は一つの共通した答えを出せない「問い」なのです。

 

私たちひとりひとりが「一緒に生活をして、お互いに力を合わせて、助け支えあいたいと思える相手との関係」を考えて、相手と一緒になって築きあげていき、それぞれにとっての「結婚とは?夫婦とは?」の答えを見つけましょう。

また、これから結婚相手を見つけたい人にオススメの人気婚活サイトを「婚活サイト比較&ランキング!ネット婚活おすすめ10選」で紹介していますので合わせてご確認ください。


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